体験を、あとから辿れるように
体験を、あとから辿れるように
SOUNDSEILを作り始めた理由は、わりとはっきりしている。
自分が人生の転換期に身を置いたこと、これに尽きます。
これまでの人生の中で、
自分に影響を与えてきた体験を、
ちゃんと整理して残しておきたかった。
音楽のこと。
フェスのこと。
山を歩いた時間や、
キャンプで友達と語り合った夜のこと。
そのときは、ただ過ぎていった時間だったけど、
あとから振り返ると、
どれも今の自分につながっている気がしている。
点だった体験を、そのままにしないために
思い出は、意外とあっさり薄れていく。
どこに行ったかは覚えている。
何を聴いていたかも、たぶん覚えている。
でも、
そのときどんな気分だったのかとか、
なぜ大事だった気がするのかとか、
そういうところは、うまく言葉にできないまま
いつの間にか遠くなってしまう。
忘れないようにしたい、というより
もう一度ちゃんと辿れるようにしておきたかった。
音楽も、自然も、あとからつながってきた
音楽は、ずっとそばにあった。
部屋でひとり聴いていた夜もあれば、
フェスで人に囲まれながら聴いていた時間もある。
正直、
ライブの内容を細かく覚えているわけじゃない。
でも、終わったあとに
高揚し、少し静かになった感じだけは、なぜか残っている。
山に行ったときも、似たような感覚があった。
景色を見に行ったはずなのに、
あとから思い出すのは
景色の素晴らしさ、人との触れ合い、
足が重かったこととか、
息が上がっていたこととか、
「まだ先あるな」と思った瞬間だったりする。
キャンプも、
いわゆる“最高の思い出”ばかりじゃない。
ギア不足で寒くて凍えた夜や、
あまり眠れなかった朝。
それでも、
なぜか記憶に残っている時間がある。
音楽を起点に、ひとつながりになっていった
振り返ると、
体験はわりと一本の流れになっている。
最初にあったのは音楽だった。
音楽が好きで、ライブに行って、フェスに行くようになった。
泊まる時間が増えてキャンプをするようになり、
その延長で山を歩くようになっていた。
当時は意識していなかったけど、
今見ると、
それぞれの体験は一本の**SEIL(ザイル)**みたいにつながっている。
体系化したかった理由
記録するだけなら、
メモでも、写真でもよかったと思う。
でも、
点のまま残すんじゃなくて、
関係が見える形で残しておきたかった。
音楽と自然。
移動と余白。
身体の感覚と時間。
バラバラだと思っていた体験が、
あとから見ると
同じ方向を向いていた気がする。
SOUNDSEILは、
その流れをあとから辿れるようにするための場所として作った。
この場所でやっていくこと
ここでは、
- 体験を書いて
- 少しずつ整理して
- つながりが見える形にしていく
それを、淡々と続けていくつもりです。
役に立つ情報は、たぶん多くないと思います。
ちゃんとしたレビューも、あまりしないと思う。
でも、
そのとき感じていたことだけは、
できるだけそのまま残したい。
SOUNDSEILについて
SOUNDSEILは、
答えを出す場所ではありません。
ここにあるのは、
あとから振り返った体験と、
そのときうまく言えなかった感覚。
読んだ人が、
「自分にも、こういう時間あったな」
と思い出してくれたら、それで十分だと思っている。
この場所は、
体験を、あとから辿れるように
そっと置いておくための場所です。

