低い山から、フェスの準備を始める

フジロックやサマーソニックなどフェスの開催が発表されました。
今年も、あの夏がやってくる。

それでも、日常はすぐには変わらない。
仕事をして、電車に乗って、季節が少しずつ進んでいくだけだ。

だけど今年も早く動くことにした。
高い山じゃなくていい。
トレーニングみたいな登山じゃなくていい。

低い山から、フェスの準備を始める。

高水三山登山のスタート地点となるJR青梅線・軍畑駅

それは体力を追い込むためというより、
夏のあの場所に、自分の身体をちゃんと連れていくための時間だ。

フジロックフェスティバルは、
当日だけのイベントじゃない。
発表された瞬間から、もう始まっている。


今年も、低い山から始めることにした

久しぶりの山歩きに選んだのは、
**都心から日帰りで行ける低い山、高水三山**だった。

登山というほど大げさではないけれど、
散歩では終わらない。
その中間にある距離感が、いまの気分にちょうどよかった。
距離は約10km。

低い山には、正直なところがある。

誤魔化しが効かない。
身体の違和感が、そのまま出る。
無理をすると、すぐに分かる。

フェスに向けた準備としては、これ以上ない環境だった。

日常からいきなり苗場に行くより、
その手前に「歩く時間」を挟む。
それだけで、気持ちも身体も少し落ち着く。

高水三山の登山道から見える奥多摩の山並み

歩いてみて、足が教えてくれたこと

登りよりも、下りで分かる。
足は、本当に正直だ。

つま先の当たり方。
土踏まずの疲れ。
徐々に増えるひざの痛み。

細かいアップダウンが続く高水三山では、
足まわりの違和感が、思ったより早く表に出た。

フェスで一日立ち続けるより、
低い山を数時間歩いた方が、
足の状態ははっきり見えてくる。

靴より先に、差が出るのはソックスだった。

今回は、モンベルの薄手ウール混ソックスを選んだ。
理由は単純で、現実的だからだ。

種類が多く、価格も良心的。
そして長持ちする。

フェス用、登山用と分けるほど、
身体は器用じゃない。
だからまずは、何度も履いて確かめられるものを使う。

低い山でちょうどいいものは、
フェスでも安心できる。

歩き終えたあと、
「これは本番でも使えるな」と思えたこと。
それだけで、準備は一歩進んだ気がした。

高水三山の登山道にある道標とベンチ

汗と風のあいだで

登りは暑い。
立ち止まると、すぐに冷える。
そこに風が吹くと、一気に体力を持っていかれる。

この感覚は、フェスの夜とよく似ている。

行動中はフーディ。
休憩や、風が抜ける場所では、
パタゴニアのフーディニ・ジャケットを羽織った。

軽くて、風を止めてくれる。
着ているというより、
体温を一枚預けている感覚に近い。

フーディニには街・山・フェス、
場所を問わず助けられる。

ザックの中で場所を取らず、
必要なときにすぐ出せる。
長年風雨から守ってくれた相棒で、もう3着目になる。


フェスまでの時間を、どう使うか

フェスは一瞬で終わる。
でも、準備している時間は、けっこう長い。

低い山を歩くこと。
身体の声を聞くこと。
道具との距離を確かめること。

その全部が、フェスの一部だと思っている。

今年も、
このソックスやジャケットは、
一軍としてきっと連れていく。

ちゃんと戻ってきて、また行くために。

高水三山のような低い山を歩くという、
ささやかな登山から、
フェスの準備はもう始まっている。


フジロックという場所については、
Festivalページにまとめています。

低山やフェスに限らず、
体験を最後まで楽しむために意識していることは
GEAR & CARE にまとめています。

GEAR & CARE