フジロック完全ガイド｜AIの時代だからこそ、自然の中で音楽を浴びる旅へ
自然が、音楽をもっと自由にする。
苗場で出会う偶然が、あなたの人生を変えていく。
FUJI ROCK FESTIVAL GUIDE フジロック 総合ガイド
“旅するフェス”
フジロックの本質
苗場の森で過ごす3日間は、単なる音楽鑑賞ではなく “体験する旅” そのものです。
フジロックは、日本の「Glastonbury（グラストンベリー）」とも言われ、
“世界で最もクリーンなフェス”として評価が高いフェス。
苗場の山間に囲まれた自然の中でキャンプをしながら音楽を浴びる──
イギリスの伝説的PUNKバンド
The Clash の Joe Strummer は出演せずに
キャンプするために訪れていたという、
まさに“旅するフェス”です。
突然の豪雨、泥だらけの足元、強い日差し、寒暖差にトイレやお風呂事情、
あらゆるシーンで「便利」から「不便」への環境変化が起こるフジロック。
それでも多くの人が
毎年苗場へ帰ってくるのは、
自然と音と人とのつながりが生み出す
“幸福な瞬間” がそこにあるから。
初めてでも大丈夫です。
20回通った経験から、あなたをフジロックの世界へ優しく案内します。
｜フジロックが大切にしてきた「哲学」
（主催者 SMASH・元代表日高正博氏のインタビューを読んで感じていること）
フジロックを語るとき、欠かせないのが
主催者SMASH・元代表の日高正博氏がずっと大切にしてきた“哲学” です。
日高氏は、長年のインタビューでこう語っています。
「不便を楽しんでほしい」
「俺の夢はね、お客さんがどのステージにも行かなかったってやつ」
この言葉が、フジロックというフェスの“本質”を最もよく表していると思います。
予定どおりじゃないからこそ
生まれる「偶然の体験」
通常の社会生活では、
タイムテーブルどおり、
スケジュールどおり、
スマホどおり、
“ほとんどが予定通り” に進むことを
期待するし、期待されると思います。
でもフジロックは違います。
夏の日差しが予想以上につらくて木陰で休む、
雨で道がぬかるむ、
ライブ観ていたら気持ちよくて寝落ちする、
偶然友達と会って盛り上がる、
歩いていたら別のステージの音が聴こえてきて足が止まる。
そうやって、
「目的地から外れた瞬間にこそ、本当のフジロックが始まる」
とフジロックを立ち上げた元SMASHの代表である日高氏は考えているのではないかと思っています。
予定していなかったライブの音に心をつかまれること。
たまたま立ち寄った場所で、知らない人と笑い合うこと。
天気に振り回されて立ち止まった瞬間に見た夕焼けに、息を呑むこと。
「予定された“ライブ鑑賞”という枠を超えて、
自然と音と人が生み出す瞬間を丸ごと楽しんでほしい」
ということがフジロックの中核にあるように思っています。
｜文明から離れ、
自然のスケールで生き直す
元SMASH代表の日高氏は以前のインタビューの中でこうも言っています。
「自然のなかでは、人類はちょっとぼけてるぐらいがいいんだよ」
便利さが当たり前になった現代。
フジロックが誕生してから25年以上が経ち、
今はAIがスケジュールもルートも最適化してくれる時代。
そんな今だからこそ──
あえて自然の中で “不便を選ぶ” ことに価値がある。
天気に左右されることも、
快適なトイレを使えないことも、
ステージ移動で山道を長距離歩くことも、
すべてフジロックの体験を形づくる一部。
不便さを通して、
わたしたちは自然のリズムに戻り、
五感を活用する時間を取り戻し、
いつのまにか心が軽くなる。
フジロックは、
主催者が意図してつくった “自然へ還るための装置” でもあるような気がします。
フジロック＝“旅”
アーティストのステージを見るためのイベントなら、
ライブハウスやホール、
都会の音楽フェスティバルで十分です。
でもフジロックは、
自然に触れ、
天気を受け入れ、
心置きなく話せる人と再会し、
知らない誰かと笑い合い、
その土地のご飯やお酒に舌鼓を打ち、
地元、苗場の方々とふれあい、
流れてくる音に身を任せる──
「音楽と自然の中へ出ていく旅」 なんです。
そしてそれは、
日高氏を始めとしたSMASHの方や関係者の方々がずっと守ってきた
「不変の哲学」があったからこそ、
今も変わらず続いているのだと思います。
｜文明から離れて、文明と一緒に自然のスケールで生き直す
大自然の中に身を置くと、
都市生活では失われがちな“小さな生命感覚”が戻ってきます。
■朝の冷たい空気に肌が目覚める
■雨のにおいと森の静けさ
■風が運ぶ森の匂い
■川のせせらぎが身体を整えてくれる感覚
テントを張って、大地の上で眠る。
川に入って水の冷たさで整う。
突然の雨を木の下でしのぐ。
それだけで体が自然のリズムに戻り、
心がふっと軽くなる。
フジロックは“自然にリセットされる場所”です。
｜フジロックが
“世界で最もクリーンなフェス”
と呼ばれる理由
フジロックのすごいところは、世界から称賛される“クリーンさ”。
- ゴミがほとんど落ちていない（さすがゼロではないけど、新宿などの都市に比べたら雲泥の差）
- ボランティアが大規模に活動（ごみの仕分けも丁寧に教えてくれます。テンション高い人もいて最高！）
- 自分のゴミは持ち帰る文化が根付いている（みんなクリーンステーションに持っていく！）
これはスタッフでも観客でもなく、
**「フェス全体の文化として成立している」**ところが素晴らしい。
｜その価値観は、あなたの人生にも響く
フジロックで過ごす数日は、単なる「音楽イベント」ではありません。
むしろ、自分自身の価値観を揺らがせる“旅”。
- 自然の前で謙虚になれる
- 人間関係が深まる
- 見知らぬ誰かと語り合える
- 小さな幸福を感じ取れる
- 都会に戻ってからも「軸」が整う
フジロックは、人生の中に“小さな灯り”を残してくれる体験だと思います。
｜まとめ：AI時代こそ、自然の中で音楽を浴びよう
AIが加速度的に進む時代だからこそ、
アナログで不便な人間にしかできない“自然体験”が心を整えてくれる。
自然という強力な「楽器」がそこで奏でられる「音楽」に加わることで、
集まる人たちに「魔法」がかかる。
自然×音楽×キャンプ × 偶然
＝ あなたの人生にとって、かけがえのない旅
AI時代だからこそ、
フジロックフェスティバルを始めとした音楽フェスティバルやフィールドへ。
自然の中で音楽を浴びましょう！
フジロックをもっと楽しむためのガイド
気になったテーマから、次のガイドへ進んでみてください。 初めての参加からキャンプ泊まで、丁寧にナビゲートします。