Mountain Guide
1.山に行く前に、考えておきたかったこと

山に行こうと思った理由は、人それぞれだと思う。

景色が見たい。
身体を動かしたい。
少し静かになりたい。

自分の場合は
なんとなく気になって、
気づいたら調べていた、
それくらいの感じだった。

山は「挑戦」だと思っていた

山というと、
どこかで「登る」「達成する」というイメージを持っていた。

頂上まで行くこと。
ちゃんとやり切ること。
少し無理をすること。

最初は、
それが山なんだと思っていた。

でも、何度か山に入るうちに、
その考え方は少しずつ変わっていった。

「行けるかどうか」ばかり考えていた

はじめの頃は、
「自分に行ける山なのか」が一番気になっていた。

体力は足りるか。
迷惑をかけないか。
ちゃんと登れるか。

今思えば、
少し構えすぎていた気もする。

尾瀬の草原に続く木道と遠くに連なる山並み

「また行けるかどうか」という考え方

何度か山に行って気づいたのは、
大事なのは「今回どうだったか」より、
「また行きたいと思えたかどうか」だったということ。

  • 体力を使い切らなかった
  • 時間に追われなかった
  • 下山したあと、少し余裕があった

そういう日のほうが、
不思議と記憶に残っていた。

山では、うまくやれない日もある

山では、
思った通りにいかないことのほうが多い。

ペースが上がらない日。
天気が読めなかった日。
思ったより、ずっと疲れた日。

でも、それも含めて
「山に行った日」なんだと思うようになった。

歩いていると、考えることが減っていく

歩いていると、
考えることがどんどん少なくなっていく。

次の一歩。
呼吸。
水の残り。

それだけで、頭がいっぱいになる。

余計なことを考えなくていい時間が、
山にはあった。

山に行く理由は、あとからついてくる

最初から、
立派な理由なんてなくていい。

  • 高い山じゃなくてもいい
  • 有名じゃなくてもいい
  • 誰かの基準じゃなくていい

「また来てもいいかも」、「山小屋で生ビールをまた飲みたい」
そう思える場所からで、十分だった。

次に考えたくなったこと

何度か山に行くと、
自然とこんなことが気になり始める。

「どの山を、どれくらいの時間歩くんだろう」

それが分かってくると、
山との距離感が、少し楽になる。

その話を、次の章で書く。